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ACV vs ARR

ACV vs ARR

最終更新: 2025-12-05
レビュー: Optifai Revenue Team
AspectACV (Annual Contract Value)ARR (Annual Recurring Revenue)
ScopeSingle contract valueTotal company recurring revenue
Includes One-TimeYes (implementation, setup)No (recurring only)
PurposeDeal sizing, sales compCompany valuation, growth
TimingAt contract signingOngoing, updated monthly
Typical UseSales metrics, quotaInvestor reporting, forecasting

💡TL;DR

ACV = 1案件の年間価値(一時費用を含む可能性)。ARR = 全顧客の年間経常収益(一時費用を除外)。例:5万ドル案件で1万ドル導入費 = ACV 5万ドルだがARR貢献は4万ドルのみ。ACVの用途:営業クォータ、案件分析、価格戦略。ARRの用途:企業評価、投資家報告、成長追跡。よくある混同:評価にACVを使うと数値が膨らむ。

定義

ACV(年間契約額)は単一契約の年換算総額で、導入やセットアップなどの一時費用を含むことが多い。ARR(年間経常収益)は全顧客の経常サブスク収益合計で、一時費用を除外。ACVは案件レベル分析に使用、ARRは企業レベル指標に使用。

🏢SMBチームにとっての意味

SMB案件はサービス対サブスク比率が高いことが多い(導入費30-50%)。営業報酬にはACVを追跡するが、ARR部分を明確に。高いACVが低い経常収益をマスクしないよう注意。

KPI追跡

MRR、チャーン、CAC回収期間を追跡、数値悪化でAIが自動対応。

重要な指標、それを動かすアクション。

📋実践例

従業員40名のエンタープライズSaaSは平均3万ドルの導入費を含むACVで営業に報酬。営業はクォータ達成のため大規模導入を推進したが、顧客が過剰販売と感じてチャーンが急増。再構築:(1) クォータはARRのみベース、(2) 導入費は別のサービスボーナス。結果:平均案件サイズは15%減少したが、12ヶ月リテンションが78%から91%に改善、NRRが95%から108%に増加。

🔧実装ステップ

  1. 1

    ACVに含まれるものを定義:サブスク+導入+トレーニング+等。

  2. 2

    全案件で経常(ARR対象)と一時(ACVのみ)を分離。

  3. 3

    両指標を追跡:営業パフォーマンスにACV、企業健全性にARR。

  4. 4

    営業報酬は総ACVではなくARR貢献で設定。

  5. 5

    投資家にはARRで報告、ACVは内部案件分析のみに使用。

よくある質問

導入費は営業クォータにカウントすべき?

理想的にはノー。導入費をクォータに含めるとサービス過剰販売のインセンティブになり、チャーンが増加。サービス収益には別ボーナスを払い、長期的な企業健全性に合わせてクォータはARRベースに。

典型的なACV対ARR比率は?

純粋なSaaSでは1:1に近い(一時費用最小)。導入が重いエンタープライズSaaSではACVがARRの1.3-1.5倍になることも。比率が1.5倍を超える場合、サービス収益に過度に依存している可能性。

Optifaiでの活用

Optifaiは案件レベルでACVとARR両方を追跡、経常と一時コンポーネントを自動分離。営業ダッシュボードはARRでクォータ達成を表示しつつ、案件サイズ把握に総ACVをハイライト。